和泊町でクラスター 新型コロナ

2022年04月23日

地域

    県と鹿児島市は22日、新たに786人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。奄美群島在住者は1市6町で計63人だった。また、県は和泊町の高齢者施設でクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。奄美でのクラスター認定は3月30日の龍郷町(高齢者施設)以来。

 

奄美の新規感染者は奄美市33人(10歳未満から70代の男女)、和泊町17人(30代から90歳以上の男女)、瀬戸内町4人(10歳未満から70代の男女)、徳之島町4人(30代から60代の男女)、龍郷町2人(10代と40代の女性)、知名町2人(40代と60代の男女)、伊仙町1人(10代女性)。

 

和泊町の高齢者施設でのクラスター関連は22日までに、30代から90歳以上の28人(職員9人、利用者19人)の感染が確認されている。居住地別では和泊町26人、知名町2人。県によると、介助時の手指消毒、手袋着用、利用者のマスク着用が一部不十分だったという。同日までに関係者の検査を約100件行い、今後も必要に応じて実施する。

 

県内ではほかに、南さつま市の医療機関と出水市の学校でもクラスターが認定された。

 

新規感染者が多かった県内自治体は鹿児島市506人、薩摩川内市と姶良市が各32人、鹿屋市25人など。県外は2人だった。

 

また、県は県環境保健センターによるゲノム解析の結果、オミクロン株の派生型でより感染力が強いとされる「BA・2」の感染が新たに53例確定したと発表。累計で194例となった。変異株スクリーニング検査(15~21日)では、オミクロン株の可能性があると判明した477件のうち、BA・2疑いが346件(72・5%)だった。

 

感染者の累計は5万8736人。21日現在、医療機関に234人が入院し、999人が宿泊療養、4343人が自宅待機中。重症者は2人で、酸素投与が必要な中等症者は22人。また、県は22日に感染者1人の死亡を発表し、死者の累計は174人となった。