廃校跡にオートキャンプ場 瀬戸内町西古見 再生エネ活用、集落民が運営
2022年03月08日
地域
瀬戸内町は2022年度、西古見小中学校跡地に再生可能エネルギーを活用したオートキャンプ場の整備を計画している。同年度予算案に工事費として8000万円を計上。9月にも建設に着手し、年度内に整備する。西古見集落の住民が運営する予定で、過疎化が進む西方地区の活性化にもつなげていきたい考えだ。
同町は昨年7月、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言。沿岸の藻場造成や海洋生態系によるCO2の吸収(ブルーカーボン)の評価と促進、太陽光発電や風力発電を導入、活用しようと取り組んでいる。
計画によると、オートキャンプ場は、1986(昭和61)年4月に廃校となった西古見小中学校の施設や敷地(校庭約2000平方㍍)などを活用して整備する。
太陽光発電や風力発電の設備を設置して、電気自動車に蓄電するほか、シャワーやトイレなどの施設に利用。「どのくらいの太陽光パネルで何世帯分の電気がまかなえるか、など実証データ実験も行う」(町企画課)という。環境省の再生可能エネルギー関係の補助事業などを取り入れて計画を進める。
町ではこのほか、西古見と同じ西方地区の久慈小中学校(21年4月廃校)跡地を活用した移動販売の計画を進めているほか、古志小学校(07年4月同)と管鈍小中学校(15年4月同)でも集落民らの意向などを踏まえながら、跡地の再利用を検討していく方針だ。