村営代替バスが運行開始 大和村
2019年04月07日
地域
大和村は6日、民間事業者の村内路線バス廃止を受けて、同村今里―県立大島病院前(奄美市名瀬真名津町)間を結ぶ代替バスの運行を開始した。運行は合資会社大島タクシー(本社・名瀬久里町、川節まり子社長)に委託。29人乗り車両2台体制で平日5往復、土日祝日3往復する。
村企画観光課によると、バスは▽村民以外の一般客も利用可能▽乗降地点が両方とも奄美市内となる移動はできない▽同社が保有する免許の現状から乗り合いバスとして有償運送ができず、当面は利用無料。
この日の1便は午前6時40分に今里を出発。部活やアルバイトに名瀬へ向かう中高生ら8人が利用した。
乗客第1号はバドミントン練習に向かうという大和中3年の生徒で、戸円集落で両親に見送られて乗車した。「バスは時々使うのでなくなると困る。土日の便数が増えたらもっと便利になる」と話していた。
大島タクシーは村と協力し、乗客から運賃を徴収できる乗り合いバスの許可を国に申請する準備を進めている。本年度は緊急を要する場合などに乗り合いバス運行を一時的に認める道路運送法21条での申請を目指す。許可が下り次第、バス利用を有料化するという。
川節社長は「まずは無事スタートできてよかった。今後も安全第一で運営していきたい」と語った。
村内11集落のほか、奄美市内の停留所は次の通り。
▽根瀬部▽知名瀬▽小宿トンネル(奄美病院)前▽奄美中央病院前▽ホテルウエストコート奄美前▽名瀬郵便局前▽大島高校前▽奄美小学校前▽県立大島病院前