母間の春 夜桜にぎわう うなんぎゃなし祀りも盛況 徳之島町・母間さくら祭り

2025年02月11日

地域

福川で執り行われた「うなんぎゃなし祀り」=9日

見頃を迎えたヒカンザクラのライトアップを楽しむ「母間さくら祭り」(母間青年団主催)が9日、徳之島町母間のさくら並木ハッピーロードであった。約150本あるヒカンザクラは日暮れとともにライトアップ。広場には出店や特設ステージも設置され来場者を楽しませた。

 

同所は20年以上前から母間地区の故児島静男さんが植え続けたヒカンザクラ並木。見頃を迎えた圧巻の景色が評判となり、6年ほど前から地元の青年団が中心となり夜桜イベントを始めた。

 

9日は飲食を扱う出店やキッチンカーもずらり。母間青年団長の泰山欣也さん(48)は「もうすぐ島を離れる高校生たちにとって、家族や友人と過ごす思い出の一ページになれたらうれしい」と話した。

 

福川の大ウナギ

日中は近くの福川で「第14回うなんぎゃなし祀(まつ)り」も行われた。白装束に身を包んだ大当区長と反川区長が日の丸の扇子を手に、川にすむうなんぎゃなし(鰻神)に「とうとがなし、とうとがなし」と礼拝。現在すむ大ウナギが姿を表す場面もあり、観客から歓声が上がった。

 

母間出身で東京から里帰りしていたという女性(77)は「今年も1年無事に過ごせそう。住民が集まる機会にもなりいい行事」と笑顔。大当区長の武島成仁さん(68)は「母間全体を火災や自然災害から守ってもらうよう祈った。これからも続けていきたい」と話した。