県に医療用マスクなど寄贈

2020年05月22日

地域

三反園知事(左)に医療用資材の目録を手渡す山田さん=21日、鹿児島市の県庁

三反園知事(左)に医療用資材の目録を手渡す山田さん=21日、鹿児島市の県庁

    県は台湾の屏東県(へいとうけん)と台北駐福岡経済文化弁事処から、新型コロナウイルス対策支援として医療用マスクやゴーグル、手袋などの物資支援を受けることになり、鹿児島市の県庁で21日、目録の贈呈式があった。

 

 屏東県からはゴーグルと使い捨て防護服それぞれ千枚が贈られる。同県は台湾の南端に位置しており、地理的環境も似ている鹿児島県への支援を決めたという。

 

 台北駐福岡経済文化弁事処は台湾が福岡市に設置している外交事務所。新型コロナウイルス拡大に伴い、九州各県に県議会を通じて医療資材を寄贈。鹿児島県には医療用マスクと手袋それぞれ1万枚、フェイスシールド1千個を寄贈する。

 

 支援物資は県内の医療機関に送られる予定。目録贈呈式では台湾出身の山田怡如さん(54)=鹿児島市在住=と外薗勝蔵県議会議長が三反園訓知事に目録を手渡し、三反園知事は「医療従事者に代わって感謝を申し上げる」と述べた。

 

 山田さんは1992年に鹿児島市に移住。県内在住の台湾出身者でつくる「鹿児島台湾蓬莱会」の会長も務めた。今回は屏東県の目録を贈呈するメッセンジャーとして出席し、「新型コロナウイルスの収束後は、互いに交流が深められたらうれしい」などと話した。