給食無償化始まる 伊仙町 町長と教育長が試食

2022年04月07日

地域

生徒から給食の配膳を受ける(左から)大山教育長と大久保町長=6日、伊仙町の伊仙中

伊仙町は今年度、小中学校での給食無償化をスタートした。教育環境の充実と子育て世代の負担軽減を狙った町の目玉政策。新学期初日の6日には、大久保明町長と大山惣二郎教育長が伊仙中学校(髙橋裕雅校長、生徒92人)を訪れて給食を試食するとともに、無償化の効果に期待した。

 

町によると、無償化は保護者の負担軽減だけでなく学校側にとっても給食費の回収などの教職員の事務が軽減されるメリットがある。町は今年度の当初予算に関連事業費として3733万円を計上しており、町内の児童生徒全員(6日現在小学生451人、中学生222人)が無償化の対象となっている。

 

同日の給食のおかずは島豚丼と春雨シイムン(吸い物)。大久保町長と大山教育長は3年生の教室を訪れ、生徒らに交じって配膳を受け、ともに食事を楽しんだ。

 

試食を終えた大山教育長は「たくさん食べてたくましく成長して」と生徒らに語り掛け、無償化を喜んだ。髙橋校長は「子どもたちが気兼ねなく給食を楽しめるのが何よりありがたい」と感謝した。

 

大久保町長は「とてもおいしく、生徒より早く食べ終えてしまった」と感想を語るとともに、「無償化だけでなく、家賃補助など安心して子育てできるための施策に力を注ぎたい」と、町としてさらなる町民の生活環境向上に取り組む姿勢を示した。

 

徳之島3町では天城町も今年度、給食費の無償化を始めた。