緑地公園が供用開始 大規模災害時、救援拠点に 名瀬港本港地区
2023年03月01日
地域
県が2016年度から奄美市の名瀬港本港地区で整備を進めていた「名瀬港マリンタウン緑地公園」は、1日から供用を開始する。住民や観光客らの憩いの場、イベント広場としての利用が目的。一方、防災東屋など防災機能を備えた設備もあり、大規模災害発生の際には避難・救援活動の拠点としての活用も見込まれている。
公園の敷地面積は1万9100平方㍍。うち芝生広場が8170平方㍍。芝生広場を外側の赤色の園路は外周428㍍。公園北側に防災東屋、手洗い場、トイレがあり、各所に日よけとベンチ、照明などを整備している。総事業費は約4億5千万円。
公園東側には耐震強化岸壁が整備されており、大規模災害時には救援物資の一時保管や島内各所への中継地としての活用も想定している。
防災東屋は柱部分にカーテンが格納され、必要に応じて取り出すことで緊急の救護室として利用できる。また災害時に増設できる防災トイレなどの機能も備えている。
公園の管理は4月から奄美市が行う。県大島支庁建設課によると、同公園ではたき火や花火、バーベキューのほか、野球やサッカー、グラウンド・ゴルフなどの球技は禁止する。
同課は「施設を壊したり、汚したりせず、皆さんが気持ちよく利用できるように、ゆずり合って使ってもらえたら」としている。