障害者スポーツの普及へ ボッチャ体験、プレー白熱 県の振興事業
2022年12月06日
地域
2022年度鹿児島県障害者スポーツ振興事業(県障害者スポーツ協会など主催)の体験教室が3日、奄美市の名瀬運動公園であった。午前は屋内プールで水泳、午後は総合体育館で障害者スポーツ競技「ボッチャ」を実施。ボッチャには福祉施設の利用者など約20人が参加し、楽しく体を動かしながらスポーツに親しんだ。
同事業は16年に開始。来年10月に鹿児島県で開催される全国障害者スポーツ大会に向け、選手の発掘を目的としている。県内各地で体験教室を開催し、障害者スポーツの普及啓発にも貢献している。
ボッチャは、重度の四肢まひ者のために考案されたスポーツで同大会の正式競技。赤と青のボールを投げ、ジャックボールと呼ばれる白い目標球からの距離の近さを競う。
この日は、狙った場所に向かってボールを投げる基礎練習を体験したほか、9チームに分かれて模擬試合も行った。参加者らは目標球に向かって慎重にボールを投げ、白熱したプレーを繰り広げた。
同協会事務局長の前田究さん(51)は「ボッチャは障がいの度合いや有無に関わらず、誰でも楽しめるのが魅力。参加者には体験をきっかけに、大会予選にもぜひエントリーしていただきたい」と話した。