3年ぶりに「ハイサイ」! 奄美沖縄県人会合同祝い 奄美市名瀬AiAiひろば
2023年05月29日
地域
沖縄県にルーツをもつ奄美在住者でつくる「奄美沖縄県人会」(前川順英会長、120世帯)は28日、奄美市名瀬のAiAiひろばで2023年度総会と敬老会・合同年の祝いを開いた。3年ぶりの開催に、会場では「ハイサイ!(こんにちは)」「アキサミヨー(あらまあ)」など沖縄方言も飛び交い、にぎやかに親睦を深めた。
奄美沖縄県人会は1955年創立。沖縄出身者は明治期に奄美に移住したと言われ、大正期には多くの漁業従事者が名瀬港周辺に居住し奄美の漁業をけん引した。
新型コロナウイルスの影響で3年間合同祝いを開くことができなかったが、今年は114世帯が参加。総会で11月26日に市民交流センターで奄美日本復帰70年と沖縄日本復帰50年を記念した「琉球フェスタ」を行うことが発表された。
懇親会では琉球舞踊や三味線などの余興を披露。奄美看護福祉専門学校のエイサー部25人が大太鼓やパーランクーの音を響かせて勇壮に舞い、会場を盛り上げた。参加した名瀬水産の上原光雄社長(70)は「沖縄2世だが琉球音楽を聞くと原点の魂を感じる。理屈抜きにわくわくする」と笑顔。那覇出身の守田アキさん(88)は「毎年の楽しみ。エイサーを見ていると涙が出るほどうれしい」と話した。