NHKのど自慢公開生放送 奄美市
2021年03月22日
地域
1946年から続くNHKの最長寿番組「NHKのど自慢」の公開生放送が21日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。市制施行15周年を記念し、同市で14年ぶりに開催。18組が自慢の歌声を披露し、番組を通して全国へ元気を発信した。この日は7組が合格し、指田郁也さんの「花になれ」を歌った奄美市の田中功介さん(38)がチャンピオンに輝いた。
会場では新型コロナウイルスの感染対策がとられる中、事前に申し込んだ約230人が来場。放送に先立ち朝山毅市長が「合併からきょうまで自然、人、文化がともにつくるきょら(美しい)島を目指して取り組んできた。ここ奄美は歌の島。出場する皆さんには明るく元気な歌声で、全国に元気を届けてほしい」などとあいさつした。
151組による前日の予選を勝ち抜いた出演者はいずれも実力派ぞろい。1組目から合格者が出る展開に、ゲストの石川さゆりさんも「はげぇー」と奄美の方言を使い感嘆の声を上げた。
最終的に7組が合格し、番組の司会やゲストも「レベルが高いですね」「みんなチャンピオンみたい」と出場者をたたえていた。
本場奄美大島紬を着た出場者もいたほか、歌の合間には司会の小田切千アナウンサーと出場者による楽しい掛け合いもあり、島人の人柄など、その魅力が発信された。
放送終了後にはゲストの石川さんと山内惠介さんがプロの歌声を披露し、会場を魅了した。
Mr.Childrenの「HANABI」を歌い、特別賞に輝いた県立大島病院研修医の平田悠哉さん(26)、峰﨑敦大さん(26)、小林又三郎さん(25)の3人は「まさか特別賞に選ばれるなんて。全国に笑顔を届けられたことがうれしい」と話した。