「てて」が文科大臣表彰 手話サークル活動評価 聴覚障がい者支援、県内唯一 奄美市名瀬

2022年12月07日

地域

「障害者の生涯学習支援活動功労者」として文部科学大臣表彰を受けた栗林会長(前列中央)=6日、奄美市役所

奄美市名瀬の手話サークル「てて」(栗林伸明会長、会員30人)がこのほど、2022年度「障害者の生涯学習支援活動功労者」として文部科学大臣表彰を受けた。33年にわたり聴覚障がい者への支援に尽力してきたことが認められての受賞。6日、奄美市役所で表彰伝達式が行われ、村田達治教育長から栗林会長へ表彰状が手渡された。

 

文部科学省では、障がい者の生涯を通じた多様な学習を支える活動を行う個人や団体に「障害者の生涯学習支援活動功労者」の表彰を行っている。22年度は全国で41団体と4個人が受賞し、県内では唯一「てて」が選出。表彰式は6日、東京都千代田区の文科省講堂とオンラインで同時開催された。

 

「てて」は1989年4月結成。生涯学習講座への講師派遣やイベントでの手話通訳、親睦・交流の活動企画などを行い、聴覚障がい者の社会参加促進や手話の普及に努めてきた。

 

栗林代表は「先輩方が活動を続けてきた結果」と受賞の喜びを語り「障がいのある人とない人が同等に生活し、共に生き生きと活動できる社会を目指し、今後も尽力したい。会員の高齢化も進んでおり、活動に興味があれば気軽に参加してほしい」と述べた。

 

同サークルへの問い合わせは、電話090(5731)6567栗林会長へ。