マリンスポーツの研修会 B&G財団、天城町で初開催

2022年09月23日

地域

開講式で自己紹介する研修生たち=22日、天城町B&G海洋センター

B&G財団のセンター・インストラクター養成研修が22日から天城町で始まった。町B&G海洋センター(同町浅間)で開講式があり、マリンスポーツの指導者を目指す38人の研修生が関係者から激励を受けた。

 

青少年の健全育成と地域活性化などを担う人材育成を目的に実施しており、1976年以降で4千人以上を養成している。昨年までは沖縄県本部町で実施していたが今回初めて天城町で開催した。

 

研修は10月22日までの1カ月間。水泳やマリンスポーツの実技や指導法のほか、救命措置や安全管理など指導者として必要な技術や知識を学ぶ。

 

研修生は同財団の施設がある自治体や施設の指定管理者の職員など。今回は23都道府県から18~48歳の38人が参加した。開講式で同財団の菅原悟志理事長(56)は研修生らに「つらい思いもすると思うが仲間たちと協力し、研修で身につけた技術と知識を地元に持って帰ってほしい」と激励した。

 

研修生代表の関裕也さん(28)=鹿児島県長島町教育委員会=は「恵まれた環境の中、全国から集った仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら地域住民に頼られる指導者を目指す」と決意表明した。

 

最年少の菅原未来さん(18)=茨城県五霞町教育委員会=は「五霞町は四方を川に囲まれ水難の多い地域。インストラクターの技能だけでなく災害対応にも役立つ知識や技術を身に付けたい」と目標を語った。

 

町を代表して開講式に出席した森田弘光町長は「研修生だけでなく講師も多く来島し、町で宿泊するので経済効果も期待できる。今後も財団と協力しながらスポーツを通した地域活性化に力を入れたい」と研修会の開催を喜んだ。