高齢者接種が本格化 奄美市 3回目ワクチン、枠に空きも

2022年02月08日

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3回目のワクチン接種を受ける参加者=7日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の集団接種会場「奄美ワクチンセンター」(奄美文化センター)で7日、同市在住の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が本格化した。ワクチンはファイザー製とモデルナ製を使用し、3月上旬をめどに終了予定。年明けから感染が続く中での接種事業となったが、予約枠はまだ余裕があるという。市健康増進課は「大事な感染対策の一つ」として接種を呼び掛けている。

 

全体の接種対象者は18歳以上の市民約3万人。3月中旬以降は基礎疾患がある人、一般市民などの順に行う。

 

今回は集団接種、個別接種のいずれかを選択でき、医療機関での個別接種は既にスタート。集団会場の同センターは1月に開設し、15日と19日の2日間で医療従事者や一部高齢者らが接種を受けた。

 

高齢者の集団接種が本格化したこの日は、事前に申し込んだ325人が午前9時の開始から次々と訪れた。ワクチンはモデルナ製。健康被害を訴えた人やトラブルはなかった。同市名瀬の70代女性は「奄美でも感染者が出ていて心配だったが、ワクチンを打って安心。あとは手洗いや消毒も励行したい」と語った。

 

同課によると、今回は2種類のワクチンがほぼ同じ割合で供給される見込み。初回接種では市民の多くがファイザー製を使用したこともあり、交互接種への不安からかモデルナ製を避ける傾向があるという。市は急きょ約2000人分の「ファイザー」枠を追加したものの、こちらもまだ空きがある。

 

徳永明子課長は「感染状況が若干落ち着いてきたことや寒さで控えている人がいるのかもしれない。しかし低年齢層や高齢者の感染が続いており、重症化予防のためにも希望者はぜひ接種してほしい」と話した。

 

同市は現段階で対象を2回目接種後7~8カ月としているが、国の方針を受けて今後「6カ月」に前倒しする。接種券は2回目接種の完了日が早い人から順に発送しており、届き次第、予約が可能になる。

 

1、2回目の未接種者も引き続き受け付けている。