「地元潤す仕組みを」 クルーズ船と経済で講演会
2018年01月20日
社会・経済
クルーズ船と地域経済効果をテーマにした講演会が18日、奄美市名瀬の集宴会場であった。大阪府立大学21世紀科学研究センター特認教授で日本クルーズ&フェリー学会事務局長の池田良穂さんが「日帰りバスツアーなど地元にお金を落とす仕組みを地域を挙げて考えて」などと提言した。
講演は奄美大島法人会(有村忠洋会長)主催。会員ら約80人が聴講した。池田さんは▽格安・短期型のクルーズ観光が世界的ブームになっている▽中国発着船の就航で九州を中心に大きな経済効果があり、奄美大島はこの需要圏内▽旅客は1港で平均1万5千円程度を消費している―などと指摘。
クルーズ客船は宿泊・飲食消費が少ない一方、寄港地に宿泊施設がなくても大量の観光客を呼べる利点があるとして「旅客の幅広いニーズに対応したバスツアーや徒歩客を取り組むための工夫で、地域全体の観光活性化につながる」と語った。