サメ駆除、300㌔級も 漁業被害対策でイタチザメなど4匹 奄美市住用町

2023年03月10日

社会・経済 

市崎近海で捕獲し、陸揚げされたサメ=3日、奄美市住用町戸玉(提供写真)

奄美市住用町のすみよう漁業集落(田中義人代表)は3日、同町の市崎近海でサメの駆除活動を行った。イタチザメなど4匹を捕獲。最も大きい体長約3メートル、体重300キロ超の大物を陸揚げして処理した。

 

同集落では離島漁業再生支援交付金を活用し、サメの駆除活動を毎年2~3回実施している。住用地区の沿岸部ではサメの目撃情報が多く、網が破られるなどの漁業被害も相次いでいるという。

 

同日は市崎付近の沖合数十メートル、水深5~10メートルの海域で作業。小型だった3匹はその場で処理し、300キロ超の大物は戸玉漁港までえい航して解体処理した。

 

仕掛けの設置やサメの回収などを行った諏訪原清高さん(77)は「イタチザメはどう猛で、住用の沿岸や浅瀬でも出没している。サメによる漁具の破損被害もあり、今後も駆除を継続していきたい」と話した。