タンカンシーズン到来 はさみ入れ式、奄美市笠利町で JAあまみ大島事業本部
2023年02月02日
社会・経済
JAあまみ大島事業本部主催の2022年度「奄美たんかんはさみ入れ式」が1日、奄美市笠利町の西田農園であった。生産者と同事業本部、行政などから関係者約50人が出席。鮮やかに色づいたタンカンにはさみを入れ、収穫シーズンの到来を祝った。
大島事業本部によると、22年度産は大きな気象災害もなく生育環境に恵まれた。一部園地では夏場の摘果不足などで樹勢が衰え、激しく落葉しているタンカン木も見られたが、共販量は前期実績を約26トン上回る約92トンを見込んでいる。
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響ではさみ入れ式を中止しており、今年は2年ぶりに開催した。大島事業本部果樹部会の大海昌平部会長はあいさつで、色づきが悪く糖度が低いタンカンが既に流通している点に触れ「適期収穫をして奄美大島選果場の光センサーを通し、品質保証を徹底してほしい」と生産者に呼び掛けた。
園主の西田昭仁さん(58)は「今年も糖度と酸のバランスがよいタンカンができた。これから忙しい時期が始まる。みんなで頑張っていこう」と話した。
奄美市の安田壮平市長と県大島支庁農政普及課の川越尚樹課長が祝辞を述べた後、昭仁さんとかおりさん(58)夫妻、関係機関の代表らがはさみを入れ、たわわに実ったタンカンを手に笑顔を見せていた。
奄美大島選果場での受け入れは1日にスタート。7、8の両日には奄美市農業研究センターで22年度の奄美群島タンカン品評会がある。