パッション、やっと収穫へ 平年より3週間ほど遅く 瀬戸内町
2022年06月10日
社会・経済
皇室献上品として知られる瀬戸内町の特産果樹・パッションフルーツが、平年より3週間ほど遅く収穫の時期を迎えた。瀬戸内パッションブランド産地協議会(有田修一会長)は9日、同町阿木名のハウスで出発式を開き、関係者は赤紫に色づいた果実に安堵の表情を浮かべた。
町農林課などによると、同協議会加盟農家が栽培する「瀬戸内パッション」の今期生産量は平年並みの40㌧を見込む。梅雨期の日照不足などで色づきは遅れたものの成熟は順調。有田会長は「今年も多くの人に届けて、味わってもらいたい」と期待を寄せた。
同日、関係者はハウスで収穫した果実を試食し、特産品の仕上がりを確認。ハウスを管理する合同会社奄美の里山正樹代表は「サイズは十分。しっかり身も詰まっている」と語った。瀬戸内パッションは6月下旬から7月初めに出荷のピークを迎えるという。