世界に一つ、親子で磨く
2014年06月23日
社会・経済
【徳之島総局】環境省徳之島自然保護官事務所主催のヤコウガイのアクセサリー作りが22日、天城町役場であった。徳之島町在住の工芸作家で地元の自然保護活動に取り組む池村茂さんを講師に、参加者らはヤコウガイ片を磨き上げて、世界に一つだけの作品を仕上げた。
6月の「環境月間」にちなんだ「奄美自然ふれあい行事」の一環。親子連れなど約20人が参加した。
同事務所の渡邊春隆自然保護官が徳之島の動植物や、世界自然遺産登録に向けた希少種保護などの課題について説明。池村さんは海の生き物の魅力や、ヤコウガイの稚貝の放流、サンゴを食い荒らすオニヒトデの駆除など環境保全の取り組みを紹介した。
好みのヤコウガイ片を選んだ参加者らは、池村さんの指導で粗さの異なる紙やすりを使い分けて丹念に磨き上げ、浮かび上がる螺鈿模様と独特の光沢に感動していた。