入り込み・入域客、前年比増 21年奄美群島 県内の需要喚起策など要因

2022年03月28日

社会・経済 

観光客らでにぎわう奄美空港到着ロビー=2021年7月29日

県大島支庁は22日、2021年の奄美群島への入り込み・入域客数を発表した。入り込み客は55万6716人で前年比3万9524人(7・6%)増、入域客は41万7340人で同3万3387人(8・7%)増だった。大島支庁は、鹿児島からの入域客数が増加していることから、県民向けの観光需要喚起策(今こそ鹿児島の旅など)の効果が要因の一つと分析している。

 

入り込み客は、奄美群島外から奄美各島に入った人(入域客)と群島内で移動した人の合算。

 

大島支庁によると、入り込み・入域客数とも過去最高を記録した2019年以降、新型コロナウイルスの影響で減少傾向は続いているものの、20年と比較すると回復傾向にある。奄美大島では20年12月は22年の水準まで回復している。

 

島別の入り込み客は、奄美大島33万1412人(前年比5・6%増)、喜界島3万8492人(3・9%増)、徳之島9万915人(12・9%増)、沖永良部島5万5773人(7・4%増)、与論島4万124人(18・4%増)。5島とも前年を上回った。

 

入域客を発着地別でみると、鹿児島25万7770人(前年比12・7%増)、関東5万7540人(7・8%増)、関西4万8834人(1・3%減)、沖縄3万7486人(2・6%減)、福岡1万5172人(16・6%増)だった。