南栄糖業、4年連続8万㌧超

2019年04月21日

社会・経済 

今期の搬入作業を終えた南栄糖業=20日、和泊町

今期の搬入作業を終えた南栄糖業=20日、和泊町

  沖永良部島の大型製糖工場、南栄糖業㈱(和泊町)は19日、2018-19年期(18年産)の原料サトウキビ搬入を終了した。搬入量は8万1764トンで前期比3208トン(3・8%)の減。昨秋襲来した台風24号の影響を受けたものの、4年連続で8万トンを超えた。

 

 今期は昨年12月10日に操業を開始。当初は3月末の終了を予定したが、雨の影響で機械での収穫が遅れた。前期よりは6日早く、製糖日数は118日間だった。

 

 平均糖度は13・66度(前期比0・21度アップ)。収穫面積は確定していないが、沖永良部さとうきび生産対策本部によると、10㌃当たりの収量(単収)は約5・2トンを見込み、前期(約5・1トン)をやや上回りそう。

 

 同対策本部の担当者は「奄美の他島の状況と比較し、昨秋にあれほど強い台風の被害を受けながら、今期も8万トン台を維持できたことは良かったと思う。改めて台風に対するキビの強さを実感した年だった」と話した。