商品化へ支援募る 焼酎蔵元とリキュール開発 徳之島高校の生徒

2022年07月04日

社会・経済 

リキュールのPRのために製作した画像(徳之島高校提供)

徳之島町の県立徳之島高校の生徒が黒糖焼酎蔵元の協力を得て開発を進めてきたリキュールがこのほど完成し、生徒らが商品化へ向けて取り組んでいる。3日からクラウドファンディングで支援を募っており、生徒らは「自分たちが開発した商品を多くの人に届けたい」と広く支援を呼び掛けている。

 

リキュールの商品化に取り組んでいるのは同校総合学科生物生産系の3年生7人。完成したリキュールは赤色、青色の2種類で、いずれも生徒らが育てたローゼルとバタフライピーと呼ばれるハーブを、松永酒造(伊仙町)が製造した焼酎に漬け込んで造った。発色は鮮やかだがハーブ以外に着色料は使っていない。

 

同学科の義永龍雅さんは「ローゼルもバタフライピーも収穫や加工に手間がかかるなど苦労もあったが、想像以上に色鮮やかなリキュールができた」と満足げな表情を見せ、「2色を混ぜるときれいな紫色になるなど見た目にも楽しい。たくさんの人に味わってほしいので、失敗を恐れず商品化に挑戦したい」と話した。

 

松永酒造の松永晶子代表は「徳之島の海を想起させるバタフライピーの鮮やかな青色に一目で心を奪われた」と出来栄えを評価。「島の子どもたちと一緒に開発に取り組めるのはうれしいこと。商品化を目指す生徒たちを応援したい」と語った。

 

クラウドファンディングの目標金額は120万円。生産のための機器購入やパッケージデザインなどの資金に充てる。寄付は一口1000円~10万円で、返礼品には同リキュールや、同校で商品化したジェノベーゼソースや豚みそ、島内産のマンゴーやバレイショのほか、島内での観光アクティビティーなどを予定している。

 

寄付を受け付けるクラウドファンディングのホームページは以下のQRコードで検索できる。