就農希望者向けパンフ発行 「島っちゅ農Life」 喜界町

2024年03月15日

社会・経済 

就農希望者向けに発行したパンフレットを手にする喜界町の職員=11日、同町

喜界町農林業技術員連絡協議会(事務局・町農業振興課)が喜界島で就農を目指す人向けのパンフレット「島っちゅ農Life」を発行した。島内の農家や加工業者へ行ったインタビューや町の支援制度などが掲載されている。協議会事務局は「喜界島での農業生活や支援制度を情報発信することで、新規就農につなげたい」としている。

 

島内では少子高齢化に伴い農家戸数が減少傾向にあることから、情報発信の強化で農家人口の増加につなげようと2千部作成。県大島支庁の2023年度持続可能な循環型モデル支援事業を活用した。

 

パンフレットでは30~40代のUIターン者を中心とした5組を紹介。▽会社員とサトウキビ栽培の兼業▽畜産後継者▽脱サラしたIターン者による複合経営▽6次産業化に取り組む加工業者─などをテーマにインタビューを行い、農家になったきっかけや島での生活、栽培の年間スケジュールなどを掲載している。

 

このほか、喜界島の農家と就農希望者をつなぐ「農業版ハローワーク」、農業研修制度といった町の支援制度も紹介している。

 

パンフレットの一部は本土で開催された農業イベントや物産展、郷友会で配布した。今後も同様のイベントで配布するほか、島内の空港、港、宿泊施設などに設置している。

協議会事務局は「パンフレットで島での農業生活をイメージしていただき、町の支援を受けながら就農する人が一人でも増えたら」と期待を寄せている。