屋仁川が戻ってきたぜ 4年ぶり、ふぇすてぃバル 奄美市名瀬

2023年06月26日

社会・経済 

奄美市社交飲食業組合主催の屋外イベント「さたぜぇないとふぇすてぃバル」が25日、奄美市名瀬の繁華街・屋仁川通りであった。歩行者天国となった通り一帯に飲食店や蔵元の屋台20店が軒を連ね、自慢の料理やドリンクを提供。ステージでは島唄やバンド演奏、フラダンスなど子どもからお年寄りまで来場者をにぎやかにもてなし、来場者からは「屋仁川が戻ってきた」と喜ぶ声も聞かれた。

 

イベントは屋仁川から奄美を盛り上げようと若手経営者らが企画し、8回目。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに開催された。イベント名は「さた(黒糖)ぜぇ(酒)ないと」の語呂合わせ。

 

午後4時、島唄教室「あやまる会」の子どもたちによる「朝花節」のステージでスタート。その後もダンスやバンド演奏、黒糖焼酎の蔵元PRなど、多彩なイベントで会場を盛り上げた。主催者を代表し、同組合の里原あけみ理事長が「4年ぶりの開催。屋仁川に飲食店が集まって112年目。はりきってはしゃいで、朝まで楽しみましょう」とあいさつした。

 

屋台では、黒糖焼酎の蔵元8蔵と飲食店12店がお薦めメニューや人気メニュー、新商品などを提供。来場者は「ヤンゴ」と呼ばれるチケット(1ヤンゴ300円相当)で交換し、島豚や黒糖焼酎など、地元でしか味わえない味と雰囲気に酔いしれた。

多数の来場者でにぎわった「さたぜぇないとふぇすてぃバル」=25日、奄美市名瀬

浴衣姿で訪れた奄美市の吉冨寿美子さん、岩下愛美さん、川畑美紀子さんは「イベントを訪れたのは初めてだが、島唄や島料理など奄美を存分に味わえて楽しい」と笑顔で話した。

 

長期休暇を利用してフランスから沖縄や奄美の海を回っている観光客のアレクシス・クスタムさんは「雰囲気が最高。食べ物やドリンクもおいしい」と楽しんでいた。