島の文化や地域課題学ぶ JAC環境保全ツアー 沖永良部島

2023年10月29日

社会・経済 

農業体験で、農家・武元竹夫さん(中央)から作業工程を学ぶ学生ら=28日、知名町

日本エアコミューター・日本航空の環境保全ツアーが27日、沖永良部島で始まり、九州内の学生17人が来島した。2泊3日の日程で島民との海岸清掃や農業体験を通して、島の文化や生活の工夫、地域課題を学ぶ。

 

奄美群島の環境保全と誘客促進の両立を目指した企画で、2022年度に与論、喜界両島で初めて実施。今年度も奄美群島振興交付金を活用し、沖永良部島のほか、3月までに喜界、与論、徳之島の3島でツアー実施を予定している。

 

27日は海洋ごみセミナーがあり、知名町で海岸清掃に取り組むうじじきれい団の竿智之さん家族から日々の活動や島の海洋ごみの状況について話を聞いた。 28日は午前6時から和泊町の海岸で竿さん家族らと海岸清掃を行った後、武元竹夫さん(42)=知名町=のズッキーニ畑で、受粉や支柱立てなど農作業を体験した。

 

崇城大学(熊本県)1年の高橋柊吾さん(20)は「出身は東京で、農作業は初体験だった。普段食卓に並んでいる野菜がどういうふうに生産されているか、その大変さが分かった」、鹿児島大学3年の坂田祥さん(21)は「海岸清掃に参加し、砂浜をよく見てみると、自分が思っていた以上にプラスチックごみとかが多いのが分かった。一人一人が意識して、ごみを出さない、拾うなどの意識を高めていかなければいけないと思った」と話した。

 

最終日の29日は島内循環型畜産業に取り組んでいる要ファーム(知名町)を訪問する。