島内外から6人入校 大島紬技術専門学院 奄美市名瀬

2023年07月14日

社会・経済 

本場奄美大島紬技術専門学院の入校証を手に記念撮影する入校生と関係者=13日、奄美市名瀬

本場奄美大島紬技術専門学院(校長・黒田康則本場奄美大島紬協同組合理事長)の2023年度入校式が13日、奄美市名瀬の市産業支援センターであった。今年度は奄美大島内外から6人が入校。2年間の課程で紬製造工程の一部、織りの技術を実践的に学ぶ。

 

同学院は後継者育成を目的に国や県、自治体の助成を受けて1980年に開校。同組合を主体に官民の一部助成を受けて運営し、熟練した織り技術者による指導の下、2022年度までに450人余りを輩出している。

 

入校式には入校生6人と同組合役員、行政関係者ら約20人が出席。黒田校長は式辞で「『織り』は約40ある工程の仕上げに当たる重要な部門。真摯(しんし)に学び、切磋琢磨(せっさたくま)し着実に技術を習得してほしい」と入校生を激励した。

 

入校生6人は1人ずつ入校証を受け取り、自己紹介と併せて決意表明。最年少の霧島市出身、福田笑理さん(21)は「伝統工芸に関わりたいと思い、家族も背中を押してくれた。しっかり学びたい」と語った。