新庁舎の完成祝う 島内外から180人出席 徳之島町

2023年07月03日

社会・経済 

新庁舎落成を祝い、国、県、町の代表者が参加したテープカット=2日、徳之島町亀津

建設に向けた委員会の設置を含め5年間の整備期間を経て今年6月に竣工した徳之島町役場の新庁舎落成記念式典が2日、同役場で開かれた。島内外から約180人が出席。テープカットやくす玉割りで町政の拠点となる新施設の完成を祝った。

 

新庁舎は鉄筋コンクリート造り6階建てで、延べ床面積3583平方メートル。庁舎本体は昨年10月に完成し運用を開始しており、先月20日に駐車場(145台)と2階テラスへの階段などの外構工事が終了した。総事業費は25億1292万8千円。施設全体は当初予定より約1年3カ月遅れで完成した。

 

式典には国、県、近隣市町村の関係者、町民代表らが出席。高岡秀規町長は「新庁舎建設プロジェクト委員会の設立以降、『人と環境に優しいまちづくりの拠点』を理念に事業を進めてきた」と落成までの5年間を振り返り、「新庁舎の完成を町の新しいスタートとして笑顔と活気にあふれる徳之島町を目指してまい進したい」と式辞を述べた。

 

尾辻秀久参院議長、三反園訓、保岡宏武の両衆院議員、塩田康一県知事(代読)が祝辞。尾辻議長は「長年の協議とコロナ禍を経ての庁舎完成。大変な苦労があったはず」と関係者をねぎらった。町民代表の作城那奈子さん(亀津中3年)は「新庁舎が完成して町が様変わりした。町民を輝く未来へ先導するランドマークであり続けてほしい」と祝いの言葉を述べた。

 

式典には航空自衛隊南西航空音楽隊の隊員7人も参加して演奏で花を添えた。テープカットと同時に行われたくす玉割りには新生児の家族や町内小中学校代表の児童、生徒が参加して庁舎の完成を祝った。