沖永良部産バレイショ春のささやき出発式
2020年02月09日
社会・経済
JAあまみ和泊と知名両事業本部の2020年沖永良部島産バレイショ「春のささやき」出発式が8日、それぞれのバレイショ集出荷場であった。今期の共販目標は和泊5400トン(前期実績4541トン)、知名4千トン(同3938トン)の計9400トン。生産者ら関係者は目標達成を誓い合い、バレイショを積んだトラックを拍手で送り出した。出荷は知名が4月下旬、和泊が5月上旬まで続く見通し。
和泊、知名両事業本部の出発式はいずれも午後1時すぎからあり、関係者が収穫期の無事故と高値での取引を願い、テープカットした。
今期のバレイショは暖冬の影響などでほ場によって病害の発生も見られ、防除に労力と費用を要したが、農家努力もあっておおむね平年並みの作柄となっている。
和泊町園芸振興会の北原茂敏会長は「昨年まで2年連続の価格低迷で農家経営は厳しい状況。今年も暖冬で病害が入るなど苦労も多かったと思う。市場状況は厳しいと聞くが、農家の努力が報われるよう期待したい」。
知名町園芸振興会の久本和秀会長は「まだまだ産地の農家は生産意欲に燃えている。市場を含む関係機関の皆さんには産地の熱い思いを感じ取ってほしい。生産者の皆さんには早め早めの出荷をお願いしたい」などと話した。
出発式後の出荷協議会では県経済連の担当者が情勢報告。暖冬の影響で品物は前進出荷される半面、消費は鍋、煮物などの需要が少なく、野菜全般で安値傾向が続いているとした。
一方、今後のバレイショの価格動向は「県内でのリレー出荷や市場との連携、品質などの面がかみ合えば、いい結果が得られるのでは」と期待を込めた。
協議会後は交流会もあった。和泊では出発式に先立ち「じゃがいも祭り」も開催された。