経済活動ストップ スーパーなど臨時休業 奄美大島

2023年08月06日

社会・経済 

すべての青果を売り切り、わずかな加工食品のみが残る名瀬中央青果の冷蔵コンテナ=5日午前10時すぎ、奄美市名瀬長浜町

大型で強い台風6号の接近に伴い、奄美大島のスーパーや商店は5日、客や従業員の安全を考慮し、多くの店舗が臨時休業を決めた。奄美市公設地方卸売市場名瀬中央青果(名瀬長浜町)も同日朝の競りを終えた後に休業。名瀬市街地を歩く人はほとんどおらず、経済活動はストップした状況となっている。

 

名瀬中央青果は同日朝の競りで、冷蔵保存していたキャベツや大根などの青果を売り切った。冷蔵コンテナの中には長期保存のきく加工食品などわずかな商品を除き空っぽ状態。市場は8日までの休業を決定した。

 

橋口欣弥営業係長は「市場を開け続ければ納品に来る生産者をも危険にさらすことになる」と話し、「これから雨が強くなる。早く締めて避難しないと危険だ」と午前10時半には施設を閉め、足早に帰途についた。

 

シャッターを閉めて臨時休業したコンビニ=5日午後3時すぎ、奄美市名瀬平田町

 

奄美市内のスーパーやコンビニも臨時休業が相次いだ。シャッターが下ろされたファミリーマート名瀬平田店(名瀬平田町)の入口には「5日13時より営業休止いたします」の張り紙。台風による天候不良のため、客や従業員の安全を考慮した上の判断だという。営業再開は7日午前7時を予定しているが、「天候によって日時が変動する場合がある」としている。