農業振興へ県に寄付金 ご当地電子マネー収益の一部 イオン九州

2023年09月30日

社会・経済 

イオン九州の井上武男鹿児島事業部長(左)から寄付の目録を受け取った県大島支庁の川越尚樹農政普及課長=29日、奄美市名瀬

イオン九州(本社福岡県、柴田祐司代表取締役社長)は29日、イオングループが発行する奄美版ご当地電子マネー「あまみトロピカルアイランドWAON」の収益の一部166万6693円を鹿児島県に寄付した。寄付金は奄美群島の農業・農村振興に活用される。

 

イオングループは2011年、地域活性化や住民サービス向上などを目的に鹿児島県と包括連携協定を締結。その一環で14年、「あまみトロピカルアイランドWAON」を発行した。今年2月末現在の累計発行枚数は4万1956枚。

 

イオン九州はグループを代表して15年以降、各年度の「あまみ│」利用金額の0・1%相当額を県へ寄付している。今回の22年度分を含めた累計寄付額は892万8385円。奄美群島農政推進協議会への補助金となり、農業関連の諸施策に活用されてきた。

 

29日は奄美市名瀬の県大島支庁で贈呈式があり、イオン九州の井上武男鹿児島事業部長とイオンプラザ大島店の谷川祐一店長が出席。井上部長が同庁の川越尚樹農政普及課長に寄付金額の目録を手渡し、県から同社側へ感謝状を贈った。

 

イオン九州の井上鹿児島事業部長は「買い物をしていただいた成果。さらなる寄付額増加へ工夫を図りたい」と語った。同庁の川越農政普及課長は寄付への感謝を述べた上で「地場産農作物の品質向上、販売促進に活用している。引き続きお力添えを」と話した。