過去最多2718人 県内コロナ 奄美も168人で更新

2022年07月21日

社会・経済 

 新型コロナウイルスの県内の新規感染者数が20日、過去最多の2718人となった。最も多く確認されていた16日の1701人を1千人以上も上回った。奄美群島在住の感染者も過去最多を更新し、1市8町1村で168人(10歳未満から80歳以上の男女)だった。県は、大型連休に入り今後も感染が拡大する可能性があるとして、基本的な感染対策の徹底やワクチンの追加接種、無料PCR検査の利用などを呼び掛けている。

 

県と鹿児島市の20日の発表によると、奄美在住の感染者は奄美市73人、徳之島町18人、瀬戸内町17人、天城町と知名町が各13人、喜界町12人、伊仙町9人、和泊町8人、龍郷町3人、宇検村2人。奄美の新規感染者数は12日発表の160人がこれまでで最多だった。

 

県内自治体で新規感染者が多かったのは鹿児島市で1268人、霧島市314人、鹿屋市224人、薩摩川内市158人など。県外は15人だった。また、屋久島町の事業所で新たにクラスター(感染者集団)の発生が認定された。

 

20日発表の新規感染者を年代別でみると、10歳未満が591人、10代が529人で突出して多く、40代407人、30代400人、20代230人などと続いた。

 

新型コロナウイルス感染症感染防止対策課によると、18日時点の人口10万人当たり新規陽性者数は全国都道府県で8位。同課は「中等症や重症の患者数からすると、現時点で直ちに医療提供体制が逼迫するような状況ではない」と説明し、県の警戒基準の引き上げや行動制限を設定するかの判断については、今後の感染状況に応じて総合的に判断するとした。

 

県内の感染者の累計は11万5861人。19日現在、医療機関に284人が入院し、1197人が宿泊療養、1万230人が自宅待機している。重症者は1人で、酸素投与が必要な中等症者は30人。