高品質も収量は減 徳之島、タンカン玉黄金
2022年02月03日
社会・経済
徳之島町柑橘生産組合(是枝純一組合長、組合員91人)は、1日から2021年度産タンカン「玉黄金(たまこがね)」の収穫を開始した。同組合などによると、今年度産は高い品質が期待できる一方、裏年に当たるため生産量は前年実績(482トン)の5~6割にとどまり、収穫も2月中に終わる見込み。
徳之島町農林水産課などによると、今期の栽培面積は約70ヘクタールで、生産量は200トン台を見込んでいる。1月13日に行った果実品質分析では、糖度11・4度、酸度1・0%と前年と同様に高品質。適度な低温にも恵まれ色付きも良いという。
同組合が1日に予定していた、はさみ入れ式は新型コロナウイルスの影響で中止になった。是枝組合長(73)は「昨年冬のあられで葉が落ちたため花が着かなかった果樹も多かったと聞いている」と話し、「豊作、不作に関わらず管理、選別を徹底して、消費者へ良い品を届けてほしい」と生産者へ呼び掛けた。
徳之島地区の品評会は実施せず、8~9日に奄美市名瀬で開催される奄美群島の品評会に出品する予定。