元ちとせさんら観客魅了 恒例のフユウンメコンサート 奄美市笠利町

2022年12月05日

社会・経済 

演奏や歌のステージで観客を楽しませたフユウンメコンサート=4日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の県奄美パークで4日、同パーク主催の「フユウンメコンサート」があった。家族連れなど約600人が来場し、元ちとせさんら奄美を拠点に活動するアーティストのステージを楽しんだ。

 

収穫を祝う奄美の年中行事「フユウンメ(冬の折り目)」にちなんだ毎年恒例のイベント。アマービレ吹奏楽団の演奏を皮切りに、瀬戸内町在住の坂西唯紀さん、喜界町出身の東郷晶子さん、カサリンチュの村山辰浩さんらが歌のステージで観客を魅了した。

 

今年デビュー20周年を迎えた元さんは「島が去年世界自然遺産に登録されて、あらためて誇りに思った。島のことを見つめ直しながら世界に広めていきたい」と話し、デビュー曲「ワダツミの木」など4曲を熱唱。最後は三味線を手に「ワイド節」を披露し、会場も手拍子や指笛で盛り上がった。

 

家族で来場した奄美市名瀬の西留凜さん(10)は「元ちとせさんの歌で盛り上がって楽しかった」と笑顔。母親の優子さん(36)は「島唄を初めて聞いた。会場と一体感があっていいですね」と話した。