屋仁川の歴史絶やさずに やんご祭りにぎわう 奄美市名瀬

2022年11月09日

社会・経済 

多くの来場者で盛り上がったやんご祭り2022=8日、奄美市名瀬

奄美市社交飲食業組合主催の「やんご祭り2022」が8日、奄美市名瀬の繁華街・屋仁川通りであった。年末の忘年会シーズンに向け、屋仁川に活気を取り戻せるよう盛り上げていきたいと企画。飲食店による出店のほか、地元住民による島唄やフラダンスの披露、島口漫才やバンド演奏など、多彩なプログラムが繰り広げられ、思い思いに祭りを楽しむ人々でにぎわった。

 

やんご祭りは今回で23回目。昨年に引き続き、新型コロナウイルス対策としてステージと座席の距離を確保。20メートルほど間隔を取ったほか、アルコール消毒やマスク着用などの基本的な感染症対策を呼び掛けた。

 

今年6月27日より同組合の4代目理事長に就任した里原あけみさんは「コロナで屋仁川は疲弊したが、きょうは多くの人が集まってくれてよかった。明治44年から111年続く『やんごの歴史』を消してはならない。奄美が元気なのは、屋仁川が元気だから。家飲みも楽しいけれど、屋仁川でもゆらってください」などとあいさつした。

 

祭りは皆既月食の時間帯とも重なり、天体ショーを撮影する人の姿も。同市名瀬から参加したという40代夫婦は「イベントがあると盛り上がる。(月食もあり)自然とのコラボレーションも奄美らしくていいと思う」と話した。