徳之島町でもタンカンはさみ入れ式   町柑橘生産組合

2019年02月02日

社会・経済 

 

色づいたタンカンにはさみを入れる関係者ら=1日、徳之島町母間

色づいたタンカンにはさみを入れる関係者ら=1日、徳之島町母間

  【徳之島総局】徳之島町柑橘生産組合(是枝純一組合長、組合員90人)は1日、2018年徳之島産タンカン「玉黄金」のはさみ入れ式を同町母間の佐原均さん(69)の果樹園で行った。関係者らは収穫シーズンの到来を喜び、産地づくりに向けた銘柄確立と連携の強化を誓った。収穫は3月下旬まで続く。

 

 式には生産者や行政、流通関係者ら約50人が出席した。是枝組合長(70)は「消費者の皆さんに真心を持っておいしいタンカンをお届けしたい。安全第一で収穫し、商品管理の徹底をお願いしたい」とあいさつ。是枝組合長や佐原さんらが鮮やかに色づいたタンカンにはさみを入れ、収穫開始を祝った。

 

 徳之島町農林水産課などによると、徳之島産タンカンの今期の栽培面積は66・2㌶、生産量は190㌧(前期実績160㌧)を見込む。昨年9月の台風24号襲来の影響で落葉や樹勢の衰えなどで肥大が進まず、L玉が中心。今月11日時点の果実品質分析では、糖度は平均10・0度、酸度は同1・0%。酸切れは進んでいるが、糖度はやや平年を下回っている。

 

 同組合の「玉黄金」の共販取扱量は7㌧を見込み、島内の流通業者を通じて全国へ出荷するという。徳之島地区たんかん品評会が13日、JAあまみ徳之島事業本部である。