「1点もぎ取る野球を」 選抜高校野球 明秀日立・金沢成奉監督インタビュー

2022年03月17日

スポーツ

オンラインでのインタビューで初戦への意気込みなどを語る明秀日立の金沢監督=16日

第94回選抜高校野球大会の開幕を前に、22日の大会5日目第2試合で対戦する明秀日立(茨城)の金沢成奉監督、大島の塗木哲哉監督は16日から2日間、オンラインで報道機関への取材に応じている。初日は明秀日立の金沢監督が大島の印象や注目点などを語った。17日は大島の塗木監督に明秀日立戦への意気込みなどを聞く。

 

―今のチームの状態は。

 

昨秋の関東大会と比べ5~6割。調整不足は否めないが初戦まで時間がある。(対外試合解禁後に)8試合を行い、少しずつではあるが感触の良さや手応えを感じている。

 

―大島の印象、注目する選手は。

 

島民の後押しや声援を受け、鹿児島県大会、九州大会を勝ち抜いた高校生らしいチームワークが取れたいいチームで、波に乗せると怖い。原動力になっているのはピッチャーの大野君。彼を攻略して点につなげていくことが、試合を分ける大部分になってくる。

 

大野君は打者としても素晴らしい選手。(昨秋公式戦の)3~5番はバットも振れている印象があり、大野君から中軸へ続くところをどう抑えるかが、ディフェンス面の大きなキーポイントになる。

 

―好投手・大野の攻略法は。

 

最速146㌔の直球で押してくるのか、変化球を混ぜながら打たせて取る形でくるのか見えない。ここの駆け引きをしっかりする必要がある。全員で粘り強くプレッシャーをかけ、1回から9回まで1点をもぎ取る野球をやるしかない。

 

―大島打線をどう抑えるか。

 

四死球やエラーなどで出塁させなければ、大量失点につながらない。投手陣には中軸に対して強気で攻めていけと伝えている。

―自チームのキーマンは。

 

ディフェンス面においては投手の猪俣が本来の力を出せるかどうか。打撃面では、(中軸を打つ)石川と武田の2人がともに機能したときは負けたことがない。武田の状態が上がってくるかどうかがポイントだ。

 

―理想の試合展開は。

 

立ち上がりに自分たちの野球に近い形で先取点をとれるかが大事になってくる。4点は取りたいがそうはいかないだろう。ロースコアになっても守り勝つ野球の準備はしている。

 

―初戦への意気込みを。

 

新型コロナウイルス禍でも野球ができる喜びをかみしめながら、自分たちのできることをしっかりやって、初戦をものにしたい。