リレー中止で代替イベント 児童見守る中、炬火お披露目式 瀬戸内町

2023年08月03日

スポーツ

炬火リレーの代替イベントとして開かれた炬火お披露目式で、鎌田愛人町長(左)から炬火を受け取る碩空海君=2日、瀬戸内町

10月に鹿児島県で開催される燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会(特別国民体育大会・特別全国障害者スポーツ大会)の炬火(きょか)リレーを中止した瀬戸内町は2日、同町のせとうち海の駅で炬火お披露目式を開いた。リレーに参加予定だった町内の児童生徒を中心とするランナーや保護者が多数出席し、点火された炬火を見守った。

 

同町では当初、加計呂麻島の伊子茂港を出発し、同町阿木名小正門前まで11区間5・6キロのコースを154人のランナーで走破する計画だったが、台風6号の影響で1日に中止を決めた。

 

お披露目式は午前10時開始。鎌田愛人町長は「子どもたちの思い出になればと開催を模索したが、安全を優先した。苦渋の決断をご理解いただきたい」とあいさつ。古仁屋中学校の吹奏楽部の部員ら27人が演奏し、県代表として国体に出場する町出身の2選手にエールを送った。

 

三島村を皮切りに、与論島、沖永良部島、徳之島とつないできた炬火の火種を受け皿に点火し、トーチを通じて鎌田町長から瀬戸内少年スポーツ少年団の碩空海君(11)へ炬火を受け渡した。炬火の火種は次の炬火リレーや代替イベントの開催自治体へ渡される。

 

碩君は「リレーは走れなかったけど、トーチを手に炬火を受け取る大役をやり遂げることができて楽しかった」と話した。