合宿、4年ぶり1千人超 宿泊は延べ1万3千泊余 奄美スポーツアイランド協

2023年07月02日

スポーツ

23年度事業計画などを決めた奄美スポーツアイランド協会総会=6月30日、奄美市名瀬

奄美大島内の行政や観光関係団体で構成する奄美スポーツアイランド協会(会長・大庭勝利奄美市教育部長)の2023年度総会が6月30日、奄美市内のホテルであり、事業計画や予算を承認した。22年度のスポーツ合宿実績は、93団体(前年度比21団体増)、1359人(同476人増)で4年ぶりに1千人を超えた。宿泊数は延べ1万3013泊(同4249泊増)だった。延べ宿泊数が1万3千泊を超えたのは2006年(1万3543泊)以来、16年ぶり。

 

増加の主因は、新型コロナウイルスの対策徹底などで、合宿再開の動きが広がったためとみられる。それに加え、プロ野球DeNA横浜ベイスターズ初の春季キャンプや新規団体の来島などもあった。

 

22年度の来島合宿の団体別は、プロ・社会人が73団体、学生が20団体。出発地は関東46団体と関西22団体が多く、次いで中部9団体、東北・北海道、中国・四国、九州各5団体、韓国1団体の順。

 

種目別は、陸上82団体993人(延べ8761泊)、野球7団体276人(同3658泊)、ゴルフ2団体67人(同451泊)、サッカー1団体21人(同105泊)、パラカヌー1団体2人(同38泊)。

 

23年度も▽誘致事業▽受け入れ事業▽啓発事業▽歓迎事業▽イメージアップ事業│に取り組む。

 

事務局から、合宿ニーズの多様化などを背景に、体制の見直し案や新たな取り組み案の紹介があった。全国類似団体へのアンケート結果を基に「事業部設置」や、アスリートの大会出場後の復調を支援する「リカバリー来島の誘致」、初期投資が少ない「ビーチスポーツの活性化」などの案が紹介された。スポーツアイランド協として具体的に検討していく。