少年ラグビー教室 W杯で盛況 奄美市名瀬
2019年12月01日
スポーツ
奄美ラグビーフットボールクラブ主催のラグビー体験教室が30日、奄美市名瀬の長浜みなと公園であった。過去最多となる未就学―小学生の児童約40人が参加。けがを避けるため腰に付けたタグを奪い合うタグラグビーなどを通して競技の醍醐味(だいごみ)や身体を動かす楽しさを体験した。
同クラブは6年前に立ち上げた奄美群島初の本格的な少年ラグビーチーム。オーストラリアでプレーした経験がある大島高校ラグビー部監督の冨岡剛さんが中心となり、ラグビーを余暇活動として楽しめる地域密着型のクラブを目指して活動している。体験教室は今回で6回目の開催となった。
参加児童は高校生、社会人の選手らの指導を受けながら、ルールのほか、タックル、ラインアウト時のリフトなどの技術を体験。タグラグビーでは実際にボールを持ちながら大人をかわして逃げ切る児童もいて、年齢を超えて和気あいあいと競技を楽しんだ。
ラグビー初体験という最上太生君(伊津部小5年)は「兄がやっていたので自分も挑戦してみた。スクラムやキックは楽しいけど捕まらないように走るのは大変。憧れの選手は日本代表の姫野和樹選手と田中史朗選手。まだ部活を決めていないけど将来ラグビーもやってみたい」と息を弾ませた。
これまでの体験教室は10人以内の参加だったが今回は参加者が急増したという。冨岡さんは「会員も倍増した。ワールドカップ効果ですね」と笑顔を見せ、「投げる、走る、蹴ると多くの球技と共通のプレーがあるラグビーは子どもの身体能力育成に向いている。体験教室を通じて競技人口増加につなげたい」と力を込めた。
体験教室は1日も同会場で10時から開催される。