相撲開催へ準備急ピッチ 土俵、選手控え室など整備 奄美市

2023年10月04日

スポーツ

13日開幕の国体相撲競技に向けて準備が進む会場=3日、奄美市名瀬

特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の相撲競技(13~15日)は開幕まで残り10日を切った。競技会場の奄美市名瀬運動公園サンドームとその周辺では、土俵と選手控え室、観客席などの整備や、選手団に配布するパンフレットの準備など、大会本番に向けた作業が急ピッチで進んでいる。

 

相撲競技は成年、少年の2部門で団体戦と個人戦が行われる。各都道府県の代表選手は成年3人、少年5人。これに各部門の監督や来賓を含めた大会関係者約700人が会場に集う。観覧者の収容人数は500人を想定している。

 

市スポーツ推進課によると、会場には取組が行われる土俵と大型スクリーン、来賓や一般の観覧席などを用意する。大会に合わせて高円宮家の長女承子さまが1泊2日の日程で来島される予定で、15日の競技観覧のためにロイヤルボックスも設ける。

 

会場周辺には、各代表選手らの控え室となる大型テント24基と練習場などを整備する。本会場のほかパブリックビューイング会場も開設するという。県の専用サイト「国体チャンネル」ではライブ配信も行われる予定で、会場外でもパソコンやスマートフォンなどで競技の様子を見ることができる。

 

会場周辺の準備は9月から始まり、19日には土俵用の土を搬入。土俵を整備する専門業者も大会のために来島し、10月3日には本会場に土台となる枠を設置した。近日中に土俵枠に土を入れ、人力で突き固めたり、俵を埋め込んだりする作業が行われる。

 

同課の永井信也課長補佐は「すべて順調に進んでいる。来島する皆さんに気持ちよく過ごしてもらい、記憶に残る大会にしてもらえるよう、しっかりとおもてなしの準備をしていきたい」と話した。

 

国体相撲競技は13日に少年男子団体予選、14日に少年男子の団体・個人決勝トーナメントと、成年男子の団体予選がある。15日は成年男子の団体・個人決勝トーナメントが行われる。

 

選手団に配布するパンフレットと記念品の袋詰め作業に追われる市職員ら(提供写真)