進捗状況と今後の課題確認 希少動物保護で各機関連携 世界自然遺産候補地地域連絡会議徳之島部会

世界自然遺産登録に向けた取り組みを確認した徳之島部会=31日、天城町役場

世界自然遺産登録に向けた取り組みを確認した徳之島部会=31日、天城町役場

  【徳之島総局】「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産候補地地域連絡会議の徳之島部会の会合が31日、天城町役場であった。遺産地域の管理に関する徳之島の行動計画(2016年度末策定)の進捗状況と今後の課題を確認し、希少動物の保護と生態系の保全などを関係機関で連携して進めていくことを確認した。

 

 地域連絡会議は遺産候補地の適正な管理の在り方を検討し、地域との連絡・調整を担う目的で、環境省、林野庁、鹿児島、沖縄両県と地元関係機関・団体で16年10月に設立。徳之島部会の会合は奄美群島世界自然遺産候補地保全・活用検討会の徳之島自然利用部会を兼ねて開かれ、関係者ら23人が出席した。

 会合では、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)が奄美・沖縄4島の遺産登録延期を勧告したことへの対応方針案を環境省が説明。徳之島関連では▽林道山クビリ線への利用ルール導入▽希少動物の交通事故多発場所周辺への啓発看板や減速帯増設▽野生生物の違法採取に関する周知徹底―などが挙げられた。

 

 徳之島行動計画の進捗状況は、県自然保護課が各機関の取り組み内容を説明。天城町のノネコ収容施設「ニャンダーランド」の運営では「譲渡数が減少し、収容力が限界」、エコツーリズムの推進では「認定エコツアーガイドが不足している」などの課題が示された。

 

 出席者から、島内で種を統一した外来植物の駆除対策や世界遺産センターの施設内容検討、島内でのアマミノクロウサギの捕食被害モニタリングを求める意見があった。