奄美市でも東京五輪聖火リレー 来年4月28日に

 国の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は1日、2020年の東京オリンピックに先駆けて来年3月から7月にかけて国内を巡る聖火リレーのコース概要を発表した。鹿児島県内では4月28、29の両日、13市1町でリレーを実施。奄美群島では28日に奄美市で行う。県実行委員会によると、自治体別の具体的なルート内容など詳細は今年の年末ごろに発表される見通しだ。

 

 聖火リレーは3月26日に福島県を出発して7月24日の東京でのゴールまでに全国47都道府県857市町村を121日間で巡る。

 

 鹿児島県では4月28日に①志布志市②鹿屋市③奄美市④南大隅町⑤霧島市⑥姶良市⑦鹿児島市―の順。2日目の同月29日は①出水市②西之表市③薩摩川内市④日置市⑤伊佐市⑥南九州市⑦指宿市―の順で行う。リレーはそれぞれの自治体ごとに行い、終了後は車両などで次の自治体に聖火を移送してリレーを再開する。

 

 初日の奄美市と南大隅町、2日目の西之表市と伊佐市は地理的に前後の自治体との聖火引き渡しが困難なため、初日の奄美市と南大隅町については鹿屋市から霧島市への聖火の移動時間を利用し、リレーを実施する。2日目の西之表市と伊佐市についても、同様に前後の自治体の移動時間を利用してリレーを行う。

 

 国際オリンピック委員会(IOC)は複数の場所でのリレーの同時実施を認めていないが、開催国の地域特性などを考慮し「親子の火」と呼ばれる特別規定を設定している。聖火の移動が困難な地域で「子の火」と呼ばれる聖火を用いてリレーを行うもので、鹿児島県の4市町もこれに基づいて実施される。

 

 国はルート選定の基本的な考え方として▽できるだけ多くの人々が見に行くことができる▽安全かつ確実にリレーが実施できる場所―を原則として、▽地域が国内外に誇る場所や地域の新たな一面を気付かせる場所▽聖火が通ることで人々に新たな希望をもたらすことができる場所―としている。前回(1964年)の東京オリンピックでは鹿児島県内の離島での聖火リレーは行われておらず、多くの離島が点在する鹿児島県の環境や特性をアピールする機会にもなりそうだ。