珍虫「ハナムシ」発見 半世紀ぶりの再会喜ぶ 伊仙町の勝さん
2022年07月29日
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幼虫を鼻に付けて遊ぶ孫に目を細める勝さん=16日、伊仙町阿権
伊仙町阿権の勝忠信さん(72)はこのほど、自宅の庭でツマジロイラガの幼虫を発見した。勝さんは「子どもの頃はたくさんいて、鼻にくっつけて遊んでいたから〝ハナムシ〟と呼んでいた。捕まえたのは50年以上ぶり」と再会を喜んだ。
幼虫は体長約1.5センチ。鮮やかな緑色で普通のイモムシよりも体長が短く、ダンゴムシのような体形をしている。鹿児島大学農学部害虫学研究室の坂巻祥孝准教授によると、ツマジロイラガは南西諸島に広く生息し、幼虫はアカギ、クサギ、アカメガシワなどの広葉樹の葉を食べ、他のイラガの幼虫のように毒性はなく素手で触っても問題はないという。
勝さんは「昔は餌になる植木が多くてたくさん見つかったものだが、最近はその木がめっきり減ってしまったのでハナムシもいなくなってしまったのではないか」と話し、「旧友に見せたら懐かしいと喜んでいた。今のところ元気に餌を食べているのでどんな成虫になるか見届けたい」と笑顔を見せた。
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勝さんが7月初頭に見つけた幼虫