地元舞踊団体との共演も 40周年の節目に「藝術祭」 沖永良部民謡協会

2022年12月16日

芸能・文化

地元舞踊団体との共演も 40周年の節目に「藝術祭」 沖永良部民謡協会

沖之永良部民謡協会(赤地一成会長)の40周年記念事業「藝術祭」は10日、知名町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなであった。会員が日ごろの練習成果を披露。地元舞踊団体との共演などで華やかなステージを繰り広げ、節目を祝った。

 

ステージは「誇(★ふく)らしゃ」で幕開け。同協会の会員が三線や太鼓を演奏する地謡(★じかた)で、国頭伝承舞踊保存会(和泊町)と瀬利覚婦人島踊り会(知名町)が共演。一つの舞台でそれぞれの集落に伝わる踊りを繰り広げ、観客の目を引いた。続いて披露された「永良部百合の花」では、会員22人が息の合った三線演奏で会場を盛り上げた。

 

祝いの席で歌われる沖永良部民謡「御酌(★くじゃく)節」では、西伊登子琉舞道場の西会主が踊りに手話を交えた創作舞踊を披露。10月に開かれた同協会コンクールの新人賞、優秀賞、最高賞の各受賞者の演奏もあった。

 

沖永良部民謡で三線の最高難度とされる「いちきゃ節」では、女性だけによる地謡も披露。後半は各民謡教室が練習の成果を発表した。

 

ステージ後方には歌詞が映し出され、観客が分かりやすく舞台を楽しめるように工夫も。協会を長い間支えている最高師範の福田原里さん(89)、新納安榮さん(86)、前田綾子さん(85)も弟子と共に舞台に立ち、力強い三線演奏や歌声で会場を沸かせた。