「正しい知識で理解者に」 性の多様性学ぶ講演会 沖永良部高校

2022年07月21日

子ども・教育

性の多様性について学んだ講演会=12日、沖永良部高校

県立沖永良部高校(室屋洋一校長、生徒244人)で12日、性の多様性について学ぶ講演会があった。性についての悩みなどを話せる場を提供している鹿児島LGBT「レインボーポート向日葵」の正貴(まさき)さんが講師として来校。LGBT(性的少数者)のつらさや困難を語り、「正しい知識を身に付け、支援者、理解者になってほしい」などと呼び掛けた。

 

正貴さんは、トランスジェンダー(心と体の性が一致していない人)として自身の経験を交えながら、「LGBTは外見では分かりにくい。いないのではなく、見えていないだけ」とし、「違いは間違いじゃない。命の重さはみんな同じ」と強調。「友達、家族、周りの人など、その人のありのままを尊重し、誰かを支える存在になってほしい」と呼び掛けた。

 

講演を聞いた1年の名越結奈さん(15)は「他人を偏見の目で見るのはよくない。当事者探しをしないよう気遣いをしっかりしたいと思った」、川上楓恋さん(15)は「知らない間に相手を傷つけることがないようにしたい」と話した。