「若者の輪広げ、えらぶの和に」 沖高で沖洲会ガイダンス
2022年02月23日
子ども・教育
沖永良部島出身者の郷友会「沖洲会」ガイダンスが21日、県立沖永良部高校(室屋洋一校長)であった。今春卒業を控えた3年生69人を対象に、同校OBで知名町役場職員の吉田雄輝さん(24)が、自身の体験を基に沖洲会の意義や魅力を語り、活動への積極的な参加を促した。
ガイダンスは古里の後輩支援と、会活動への参加促進が目的。全国沖洲会事務局(和泊、知名両町)の主催で、沖永良部高の3年生を対象に毎年実施している。
吉田さんは沖洲会について、「島外で暮らす人たちがえらぶのために立ち上げた歴史のある、古里を思う団体」と紹介。一方で若い人の参加者が少なく、コミュニティー機能の低下などが課題と説明した。
吉田さんは「これから皆さんが島を離れ、新しい環境で過ごす中、辛いと感じる時が必ずある。一人で乗り越えられない時は仲間を頼ろう。横のつながりを大切に、ぜひ沖洲会の先輩ら縦のつながりも大事にしてほしい。若者の輪を広げ、えらぶの和にしていこう」などと呼び掛けた。
お礼のあいさつで同校3年の西山千愛(せら)さん(18)は「私たちはこれから別々の道に進んでいくが、島外でも情報交換し合い、支え合いながら自分たちの夢に向かって頑張りたい。沖洲会の活動にも積極的に参加したい」と語った。
ガイダンスの後半は沖永良部島出身の歌手、大山百合香さんが登場し、サプライズライブで卒業を控えた3年生にエールを送った。