大学生がPR動画制作 若者目線で徳之島の魅力発信 伊仙町と追手門学院大
2022年12月20日
子ども・教育
追手門学院大学地域創造学部(大阪府茨木市)の学生らが今年2月と9月に徳之島を訪れて制作した島のPR動画が完成し、19日に伊仙町サテライトオフィスと同大で報告会が開かれた。オンラインで両会場を中継し、制作に協力した地域住民らが学生たちの力作を視聴。島外の若者から見た島の魅力を通して交流人口増加の糸口を探った。
県離島振興協議会のアイランドキャンパス事業の助成を利用した取り組み。同大の学生8人と教員2人が交流人口増加をテーマに実施したフィールドワークの調査内容をもとに、島の魅力を発信する動画を制作した。
学生たちが制作した動画は「自然・動物編」「食農編」などテーマ別の4編。犬の門蓋(天城町兼久)や銀竜洞(伊仙町検福)などの景勝地のほか、農作業や闘牛の世話などの体験活動を紹介し、自然と島民の生活の距離が近く、都会では味わえない体験ができる島の魅力を伝えた。
サテライトオフィス会場には約20人が来場。作品への感想を語った上で、交流人口増加へ向けて意見交換した。「島で過ごす間に不便がなかったか」との質問に、学生の一人は「移動手段が少なかったのでレンタル自転車などがあると便利」と回答。別の学生は「徳之島の魅力は観光化が進んでいないところ。便利さを追求するより島独自の良さを積極的に発信してほしい」と話した。
町未来創生課の佐平勝秀課長は、作品について「短い時間内で徳之島の魅力について、動画ならではの分かりやすさで紹介していた。動画に込められた思いやアイデアは町の振興策に取り入れていきたい」と総評し、「一過性の事業で終わらず、今後もさまざまな形で協力していきたい」と連携継続に意欲を見せた。
学生たちの作品は大手動画投稿サイトの伊仙町公式チャンネルで視聴できる。