徳之島のごみ問題へ提言 高校生が関係者招き報告会 樟南第二高

2023年12月17日

子ども・教育

ごみ問題についての調査内容を報告する生徒ら=15日、天城町の樟南第二高

天城町の私立樟南第二高校商業科3年生による課題研究報告会が15日、同校であった。徳之島愛ランド広域連合クリーンセンターの関係者10人を招き、3グループ20人の生徒がごみ問題に関する調査や活動の内容を報告。今後の活動方針や改善策などについて提言した。

 

研究報告会は徳之島の環境問題、ごみ問題について考えるため同校と同センターが協力して2021年から実施。最初の年に生徒たちが制作した紙芝居が原作の絵本「ごみかいじゅう」を発行して読み聞かせに活用するなど、学年を越えて活動を継続している。

 

生徒たちは3グループに分かれ、それぞれに取り組んだ研究や活動の内容を報告。7月と9月に伊仙町の児童館や幼稚園で「ごみかいじゅう」の読み聞かせを行ったグループは「ごみ問題を、徳之島名物の闘牛を絡めて子どもたちに分かりやすく伝える続編を作りたい」と意欲的。

 

校内のごみ処理の実情について調査した吉田琳音さんは「校内でもしっかり分別できていないごみ捨てやポイ捨てがあり、ショックを受けた。ごみ問題に実際に取り組んでいる人たちに発表するのは苦労したけど、私たち学生がごみ問題に継続的に取り組むことが少しでも改善につながれば」と思いを込めた。

 

徳之島愛ランド広域連合の髙芳征事務局長は「ごみ問題について真剣に考え、若者の目線や柔軟な思考を生かしてアイデアを出してくれた」と生徒らをねぎらい、「今回生徒たちが制作した『ごみかいじゅう』の読み聞かせ動画は今後の啓発活動に活用していきたい」と話した。