泉さん農業、自然遺産語る あまみならでは学舎

2018年06月10日

子ども・教育

75人が受講したあまみならでは学舎2回目=9日、奄美図書館

75人が受講したあまみならでは学舎2回目=9日、奄美図書館

 県立奄美図書館主催の生涯学習講座「あまみならでは学舎」が9日、奄美市名瀬の同館であった。2018年度の2回目。いずみ農園の泉祐次郎代表(51)=奄美市笠利町=が「世界自然遺産登録後の奄美の農業を考えてみた~何かいい変化を期待して~」と題して講話。市民ら75人が聞き入った。

 

 泉さんは東京都内の建設会社勤務を経て2006年Uターン。09年に奄美市笠利町川上に主に果樹を生産する「いずみ農園」を設けた。11年に龍郷町に農園直営のジェラート店「ラ フォンテ」を開業した。

 

 泉さんは講話で「世界自然遺産に登録されたら、奄美の知名度が上がって旅行客が増加し、SNS(会員制交流サイト)などで全世界に奄美の情報を広げられる」とした一方、「観光客が来ても商品やサービスがよくないとブームで終わる」と指摘した。

 

 農業分野については「奄美のブランド力が高くなると果樹など収入単価の高い作物の生産を強化できる」などと考察した。

 

 奄美市名瀬の50歳代男性は「農作物の加工販売を行う法人の設立を検討しており、とても参考になった」と話した。