津波発生時の行動考える 気象庁が防災ワークショップ 与論中

2022年11月25日

子ども・教育

 

津波発生時の避難行動などを考えた防災ワークショップ=16日、与論町の与論中

与論町の与論中学校(德重正宏校長、生徒169人)で16日、津波防災ワークショップがあった。名瀬測候所の職員3人が講師として来校。参加した生徒らはグループワークを通して防災について考え、災害発生時の避難行動や自助・公助の在り方を学んだ。

 

気象庁の事業の一環。津波について学んだ後に行ったグループワークでは「地震による津波災害」を想定し、地震発生後の時間経過とともに、取るべき行動とその理由を考え、意見を出し合った。

 

生徒らはさらに、気象庁発表の情報をどう生かすかや、津波が海岸に到達した時点で最後にできることは何かについても考察。終了後の各場面の振り返りでは、▽避難場所を決めておく▽自分の命は自分で守る▽率先して避難すること│などを確認した。

 

進行を務めた名瀬測候所の上杉正裕さんは「地震、津波はいつどこで発生するか分からない。日ごろから災害のいろんなケースを想定して家族と相談して」と呼び掛けた。

 

参加した田畑まやさん(2年)は「津波が来たときにどういう行動を取ればいいかを学ぶことができた。これから家族とも考え、命を守れるようにしたい」と話した。