郷土の宝、受け継いで 子ども島口・伝統芸能大会 瀬戸内町

2022年11月13日

子ども・教育

県の無形民俗文化財にも指定されている油井豊年踊り「稲摺り」を演じる油井小中の児童生徒ら=12日、瀬戸内町古仁屋のきゅら島交流館

第17回瀬戸内町子ども島口・伝統芸能大会(瀬戸内町教育委員会主催)が12日、同町のきゅら島交流館であった。町内12団体の小中学生146人と高校生4人が出演し、練習を重ねた島唄や島口劇、伝統芸能を堂々と披露。郷土に伝わる文化の魅力を発信した。

 

子どもたちの地域への関心や誇りを育てるとともに、島口、伝統芸能の普及につなげることなどを目的に開催。阿木名小学校の「いきゅんにゃ加那節」を皮切りに、三味線や太鼓演舞、八月踊りなど多彩な演目で会場は大いに盛り上がった。

 

油井小中学校子ども会は県の無形民俗文化財にも指定されている「油井の豊年踊り」の「稲刈り」など3演目を披露。大人顔負けの見事な演技で観客を引きつけた。与路小中学校は「鶴の恩返し」をモチーフにした創作劇「アカショウビンの恩返し」を島口で上演。島の子どもたちの優しい心を表現し、観客から大きな拍手が送られた。

 

古仁屋中学校1年の保伊織さんは「祖父が三味線を弾いていたので耳なじみはあったけれど、自分で弾き始めたのは小学校3~4年生のころから。緊張したけれど、楽しかった」と笑顔で話した。

 

各部門の表彰団体は次の通り。

▽島口部門(同町教育長賞) 与路小中学校▽伝統芸能部門(同町文化協会長賞) 油井小中学校子ども会▽島唄・三味線部門(瀬戸内ライオンズクラブ会長賞)古仁屋小中学校